今回は公開中の映画「ザ・メニュー」を紹介していきます。
予告の段階から中々にインパクトのあった本作。
レイフ・ファインズやアニャ・テイラー=ジョイなどのキャスト陣にも注目が集まっていました。
今回はそんな映画のあらすじや見どころ、ラストを紹介していきます。
それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
若いカップルのマーゴとタイラーは、太平洋岸の孤島にある超一流レストラン、ホーソンを訪れていた。
有名シェフのスローヴィクはお抱えの料理人たちを指揮し、最高の食材を使い料理を作るという。
その超高級さゆえ、予約を取ることが不可能に近いホーソン。奇跡的に予約が取れたという。
いざ席に着く2人と数名の客たち。料理が運ばれてくる様子を固唾をのんで見守る。
しかし、どうも店の雰囲気に馴染めないマーゴ。メニューが運ばれてくるにつれ、店に違和感を覚えるようになる。
そしてメニューの1つと言い、地面に敷物を敷き始める給仕係達。そこに現れる副料理長。彼はスローヴィクの指示でその場で銃を自らに向け発砲。自殺してしまう。
突然の出来事の衝撃で言葉を失う客たち。さらに何事もなかったかのように次の料理が運び込まれてくる。
客たちは完全に異常な店だと知るも時すでに遅し。ガラスは強化ガラス、店を無理に出ようとすると屈強な男たちに阻まれ、出ることができない。
帰りたいマーゴはシェフと直に話をすることにする。しかしそこで衝撃の言葉が告げられる。
誰も帰ることはできない。皆今日死ぬ。
果たしてその言葉の真意とは。そして巻き込まれた客たちは無事に帰ることができるのか。
実は彼らにも明かされたくない過去があるようで。。。
助けの来ない隔絶されたレストラン
小さな孤島に集められる客たち。店の独特の雰囲気に飲まれつつ、提供される最高級の料理を楽しみます。
一品一品、こだわりぬいた最高の料理を楽しむ一同。
しかし数品後には事態は一変します。
料理の名のもとに副料理長が自らへ向けて銃を発砲し、死亡し一同はパニックに。
逃げることも許されず、ひたすら目の前に運ばれた料理を口にする客たち。
そしてコースは終盤に差し掛かっていき。。。
一品ずつしっかり料理の詳細を教えてくれるのが面白いですね。
料理自体もかなりこだわっている様子がうかがえます。
最後の料理はアレでしたけど^^;
レイフ・ファインズの演技が光る
ぶっ飛んだ料理(?)を提供するシェフ、スローヴィクを演じるのはレイフ・ファインズ。
シェフとして料理に対する固執や厳格さを存分に発揮しています。
そして最後に見せる優しげなまなざしも彼の魅力。
ただヤバイだけじゃなくシェフの過去を感じさせる良いシーンでした。
おじぎをするのだ、なんて言ってる人には思えません。
そして料理通の彼氏から連れてこられたマーゴを演じるのはアニャ・テイラー=ジョイ。
気が強く過去に色々あった系の女性を演じることが多いですね。。。
今作でもハナっから店のことが気に入らず、料理もほとんど手を付けませんでした。
それを見ていたスローヴィクと口論になります。彼もマーゴのことがどうも気にかかるようです。
マーゴの彼、タイラーを演じるのはニコラス・ボルト。X-MENシリーズでは青い肌の超人、ビーストを演じていました。
人が死んでも目の前の寮ℛに夢中なサイコっぷりを遺憾なく発揮していました。
島を出ることを決意するマーゴ
元からの客ではなく、急遽来ることになったマーゴ。
客のことを全て事前に調べ上げるホーソンにとって彼女の存在は異端でした。
彼女をどうするか決めかねているスローヴィク。彼女に外に出て資材を取ってくるよう命令します。
道中、彼女はスローヴィクの寝泊まりする家を見つけます。
中に入り、彼の過去を知ったマーゴ。ホーソンに戻ってきて彼にある言葉を投げかけます。
「チーズバーガーを食べたい」この言葉が彼の心を動かします。
彼の過去、希望に満ちて料理をしていた時代の新聞記事を目にしていたマーゴ。
その時料理していたのがチーズバーガーでした。
フッと目が優しくなるスローヴィク。料理人として全力でチーズバーガーを作ります。
このあたりの彼の目のやさしさと少しだけほころんだ口元が素晴らしいですね。
ただのサイコ野郎だと思っていた前半とは打って変わって人間味をとても感じます。
そして出されるチーズバーガー。最後の機転を利かせたマーゴは「お腹一杯になったので持ち帰れるか」と尋ねます。
その言葉通りテイクアウト用に包まれたチーズバーガーを持ち、出口へと見送られるマーゴ。
唯一ホーソンから出ることができる存在になったのでした。
残りの客たちは自分たちは出るのを諦めたかのような表情で彼女を見送っていました。
客たちの心情を考えるといたたまれなくもあり、責任は自身にあるので同情できなくもあり、絶妙でしたね。
カオスなラスト
マーゴが一人、ホーソンを後にした後、いよいよ最後の料理となりました。
料理の準備が着々となされます。
最後の料理は客とスタッフが一丸となって完成させる料理。それは客もスタッフも全員が炎に包まれ、死亡することで完成するというものでした。
ここまでくると客も抵抗することはありません。自分自身の運命を受け入れ、ホーソンと共にすべてを終わらせることにしたようです。
最後は炎を手にしたスローヴィクが客席の真ん中で自身に火を点け、客、スタッフと共に燃えるという衝撃的なラストでした。
まるでミッドサマーのラストのような雰囲気を感じましたね^^;
一品ずつ表示されるメニューのテロップ。ラストにはしっかり客、スタッフが入っているのが面白いです。
燃えるホーソンを見つめ、一人チーズバーガーを食べるマーゴだけが無事島を脱出できたのでした。。。
おわりに
今回は映画「ザ・メニュー」を紹介しました。
何を考えているかわからないシェフに、先の読めない展開。緊張感があって面白い映画だと覆います。
そしてラストは中々にインパクトのある結末を迎えました。
どうみても事情がありそうな客たちの謎が少しずつ明らかになっていく過程も面白いです。
若干のグロ描写があるので苦手な人は注意してみてね^^
それでは!
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