今回は「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」を紹介していきます。
MCUの中でも大ヒットを記録した前作。
主演だったチャドウィック・ボーズマンが死去し、どんな内容になるのか注目を集めていた作品がついに公開されました。
作中でもボーズマン演じるティ・チャラ国王が死去した後の世界を描くというのが何とも感情移入させられます。
今回は本作のあらすじやラスト、新キャラクターなどをまとめて紹介していきます。
それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
病に倒れたワカンダ国王、ティ・チャラ。
才能と技術を持ちながら、兄を助けることができなかったシュリは、彼の死を受け入れられず、1年が経っていた。
偉大な国王を失い、地球上でワカンダでのみ採ることができる鉱石、ヴィブラニウムをめぐってワカンダは国際的な孤立を深めてしまう。
そんな時、海中でヴィブラニウムを見つけたアメリカ海軍たちが何者かに全滅させられてしまう事件が起こる。
世界のワカンダへの疑念はさらに強くなっていく。
その頃、シュリと彼女の母親ラモンダは川から何者かが近づいて来る気配を感じとる。
それは足に羽が生えた人間の姿をした男は海の帝国タロカンの国王、ネイモアだった。
ネイモアはタロカンにあるヴィブラニウムを誰かが作った探知機のせいで狙われるようになってしまった。探知機を作った人間を見つけ出し、連れてこないと、ワカンダに全軍で攻め込むという。
シュリと国王親衛隊長のオコエは探知機作成者を探しにアメリカへ向かう。
果たして彼らは探知機の作成者を見つけ出し、ワカンダを守ることができるのか。そしてシュリはティ・チャラを失った悲しみから立ち直れるのか。。。
ついに公開!大ヒット作の続編
MCU30作目となる本作。
前作で主演を務めていたチャドウィック・ボーズマンが病気によって亡くなってしまうという悲しすぎるニュースから2年。
この作品がどのような方向性で作られるのか心配していたと思います。
映画ともそこはリンクさせてきましたね。
物語冒頭、ティ・チャラ国王は病魔に倒れ、そのまま死亡してしまいます。
偉大な王を失ったワカンダと家族たち。
さらに押し寄せてくるネイモア率いるタロカン帝国。
ワカンダはボロボロに追い詰められます。
心身ともに崩壊寸前の状況からどのように立ち直っていくかが本作の見どころです。
ブラックパンサーを引き継ぐ
ブラックパンサーになるにはただスーツを着るだけではだめ。
密かに代々育てられていたハート形の特殊なハーブを摂取しなければ本物のブラックパンサーとなることはできません。
しかし前作でハーブは全てヴィラン、キルモンガーに焼き払われてしまいました。
現在はシュリがハーブの復元作業を行っているところでした。
物語途中で知り合った天才的な頭脳を持つ少女、リリ・ウィリアムズと共にハーブや様々なデバイスの作成、機能向上を行います。
結果的にハーブの生成に成功したシュリがブラックパンサーを引き継ぐことになります。
この辺は予告で既に分かっていましたね。
まるでアイアンマンのようにAIに話しかける姿が印象的でした。
スーツはティ・チャラのものとは異なり、金色をベースにしたデザイン。衝撃吸収やエンドゲームでもシュリが使っていた音波(?)などでの攻撃も可能になっています。
登場する新キャラクター達
MCUではシリーズを通して登場する新キャラクターに注目が集まります。
今作でも将来重要な役割を担いそうなキャラクターが登場しました。
特に今後重要になってきそうな2人を紹介します。
リリ・ウィリアムズ/アイアンハート
19歳。MITの学生。何かとMCUにはMITが出てきますよね。
学生の中でも抜きんでており、様々な装置を発明、使用しています。
今作ではヴィブラニウムを見つけることができる装置を発明。海底の帝国であるタロカンを意図せず危機に追いやってしまいます。
そのことからタロカン帝国から命を狙われ、物語途中でシュリと共に海にさらわれてしまいます。
終盤では自身で開発したアイアンスーツを身にまといタロカンとの戦闘に参加しました。
アイアンマンを継ぐ者として登場が待ち望まれていましたが、ついに今作で登場しましたね。
まだまだ若いことから、今後はヤングアベンジャーズの登場が待ち遠しいです。
シュリも年齢的に加われそう?
ネイモア/ククルカン
今作のヴィランとして登場する海底に存在するタロカン帝国の王。
海の中を高速で泳ぎ、戦うことができる他、足に生えた羽によって飛行も可能です。
ヴィブラニウム製の鎧を身に付けており、攻撃、防御共に高いレベルを持っています。
元々は海底に暮らす民を守るためという大義があり、民を想う気持ちはティ・チャラ国王がワカンダを想うそれと近いものを感じます。
それだけにシュリとの決別は悲しいものでした。
最終的にはブラックパンサーとなったシュリとの一騎打ちに敗れ、降伏し、ワカンダの元に下る決意をしました。
元々エンドゲームに名前がチラっと登場してきたことでおなじみのネイモアがようやく映像化されました。
個人的には中々カッコイイキャラクターだったと思います。今回だけで退場させてしまうのはもったいない。現地ではアクアマンの方が人気。
今回はヴィランとして登場してきましたが、今後、彼のヒーローとしての活躍も見てみたいですね。
まさかのキルモンガー登場
チャドウィック・ボーズマンが亡くなった際、次回作の主演として、前作でヴィラン、キルモンガーを演じた、マイケル・B・ジョーダンが登場するのでは、とまことしやかにささやかれていました。
個人的には前作のヴィランでしかも作中で死亡したことになっているキャラだったので難しいとは思っていましたが。。。
しかしまさかの再登場。これはビックリしましたね。
シュリがハーブを口にし、先祖たちと見えるはずの場に一人鎮座するキルモンガー。
シュリにとっては彼がハーブを全て燃やしたことで、兄は助からなかったこと、そもそも前作での因縁もあり、彼女の前に現れたことが受け入れられない様子でした。
キルモンガーはシュリにお前は俺と同じだと唆します。
ここで安易にお助けキャラ的にならないのが良いですね。
あくまでも敵、一族にとって忌まわしき存在として描かれているのがヴィランに徹していて良かったです。
ラストは
タロカンと全面戦争になってしまうワカンダ。
海へと繰り出し、ネイモアを誘い出します。
ブラックパンサーになったシュリとネイモアは砂漠での一騎打ちに臨み、他の面々もタロカンの軍勢との戦闘を開始します。
砂漠という不利な土地ながらも、圧倒的なフィジカルの強さを見せるネイモア。
致命的なダメージを追いながらも母を殺された仇を目の前にし、自分を奮い立たせるシュリ。その気迫はヒーローと呼んでいいもの分からなくなるくらい恐ろしいものでした。
ネイモアを屈服させ、ワカンダはタロカンを支配下に置きました。
エンドロール中の映像はティ・チャラとナキアの間に子供がいたことが明らかに。
次回作以降は彼を主役に据えたいのでしょうか。
エンドロール後の映像は今回はありませんでした。チャドウィック・ボーズマンへの追悼の意もある今作。そんな作品をしっかりと終わらせるという意味があったのかもしれません。
おわりに
今回は「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」を紹介しました。
MCU作品は今年はこれで最後です。
次回作はすでに予告が登場している「アントマン:クアントマニア」になります。次期アベンジャーズへ向けて征服者カーンが動き出す作品なので注目ですね。
そして本作。シリーズの主人公を失うという衝撃的な展開から未来へ向けて踏み出していくという現実と作品におけるリンクがとても美しい作品だと思います。
MCUの中でも結構異質な作品ではありますが、前作の評判を裏切らず、今後の作品群とも乖離しすぎないように注意しながら作った良作だと思います。前作を観ないと分からない部分も多いかと思うので未見の方は前作を観てから劇場に行きましょう!それでは!
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