今回は米中合作映画「グレートウォール」を紹介します。
かなりの金額を投じて作られた本作。
今回はそんな本作のあらすじやキャスト、物語を通して脅威となる饕餮について解説していきます!
それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
中国、宋の時代。火薬を狙う傭兵のウィリアムは仲間と共に山賊から逃げていた。夜、彼らが休息していると、謎の怪物に襲われる。明らかに人間ではないそれ。ウィリアムは仲間のトバールと共に応戦。生物の腕を切り落とすことに成功する。
翌朝、2人は山賊との戦闘の末、万里の長城までたどり着く。
長城では軍隊が待ち受けており、2人はあっさりと捕まってしまう。
捕まった2人に尋問する軍の人間たち。
2人に処罰が下される直前、敵が攻めてきたと軍へ知らせが入る。
慌てて戦闘の準備をする彼らとウィリアム、トバールの前に現れたのは、2人を襲ったあの生物だった。
肩に付いた目に巨大な口。四足歩行で長城まで一直線に押し寄せてくる怪物の大群。
軍隊は怪物を倒すため戦闘を開始する。
激しい戦闘の末、引き上げていく怪物たち。何とか生き残ったウィリアム達は軍の将軍たちから怪物について話を聞く。
それは饕餮(とうてつ)といい、60年に一度、国を襲ってくるという。
全てを貪りつくす饕餮。都まではわずかの距離、次の襲来で民たちが襲われてしまう。
長城で防衛線を張っていた軍隊。彼らとウィリアム、トバールは饕餮を退けることができるのか。
彼らを倒すには中心で守られている「女王」を倒すしかないという。国を守るための最終決戦が始まろうとしていた。。。
米中合作の大作!
何といっても本作はアメリカ、中国共同で作られた作品。
金の掛け方が異常です。製作費は約1億5千万ドル。ジュラシック・ワールドとほぼ一緒^^;
ロケーション、CG、キャストなどどれをとっても力の入り具合がよく分かります。
万里の長城での決戦のシーンはド迫力。
圧倒的な人数による激しいアクションは本作の見どころです。
饕餮とは
今作において脅威となる怪物、饕餮(とうてつ)。
中国の神話に登場する怪物で、体は羊、顔は人の顔を持つとされています。
今作ではやや改変され、全身が緑色の皮膚に覆われ、鋭い牙を持ち、顔も緑色をしており、口はワニのように大きく開きます。
その口で目に入るものすべてを貪ります。
さらに、非常に獰猛な性格をしており、1体で多くの人間の命を奪うほど強力です。
作中では100万単位の大群で万里の長城まで押し寄せて、数で人間たちを圧倒していきます。
作中では大きく3種類の饕餮が存在し、それぞれ異なった役割を担い、統率のとれた行動をします。
女王
饕餮を統べる存在です。一体しか存在せず、群れ全体に頭の器官を使い指示を出します。
自身はほとんど動かず、周囲には防御専用の饕餮がおり、固く守られています。
人間たちの存在に気づき、狙いを定めるなど、群れの中でも頭を使っている様子が分かります。ウィリアムが放った矢から、彼らの位置をすぐに特定することができるほど。
彼女が死ぬと、すべての饕餮が死亡します。
守護兵
女王の周囲を囲むように複数体存在し、女王に危機が迫ると彼女を守る饕餮。
体が大きくゴリラのように前足を地に付けて四足で立っています。
女王に対して攻撃があると、頭の後ろから固い皮膚を広げ、盾のようにして彼女を守ります。
一般兵
一番数が多く、ノーマルな饕餮。
女王が生んだ子供達。
非常に強暴で素早く、一匹一匹が人を簡単に殺せるほど強力です。
肩にある目と、大きく開く口が特徴的です。
何でも食らいつき、食べてしまう彼らは、食料を女王の元へ運んでいきます。
彼らから供給された食料を元に、女王はさらに子を産み、数を増やしていきます。
饕餮を倒すには
数百万という途轍もない数で押し寄せてくる饕餮たち。
人間たちでは数でも力でもとてもかないません。
しかし饕餮には弱点がありました。
それが物語序盤でウィリアムが偶然手にした磁石です。
こぶし大ほどの大きさの磁石を饕餮に近づけると彼らは動きを止め、力なくへたり込んでしまいます。
これを利用し、生け捕りにした饕餮に爆薬を付け女王の元へ返し、食料を女王へ渡している際に爆破させようと考えた人間たち。
眠った饕餮に爆薬を括り付け、女王の元へ返します。
女王の元へ食料を届けに行った爆薬饕餮。
最後にはウィリアムが放った火の矢によって爆薬が発火。大爆発を起こし女王は死亡しました。
ボロボロと崩れていく饕餮の大群たちの姿はなんかキモチイイです^^
豪華キャスト陣
舞台は中国ですが、ハリウッドで活躍するキャストが本作の見どころ。
主役のウィリアムを演じるのはマット・デイモン。
ウィリアムの仲間で共に饕餮と戦うトバールをペドロ・パスカルが演じています。
その他、謎に包まれた男を演じる、ウィレム・デフォーなども出演しています。
このあたりの豪華キャスト陣を見ても中国の力の入れ方がわかる作品です。
マット・デイモン的には本作が大ヒットはしないだろうと思っていたみたいですが。。。
そして残念ながらその予想は当たってしまいます。
興行収入が製作費の倍ほどしかなく、日本ではほとんどヒットしていません。
その後の配信では割と見られている作品だとは思うんですけどね。あまり広報に力を入れなかったのかな。。。
おわりに
今回は映画「グレートウォール」を紹介しました。
謎の怪物相手に奮闘する人間たちの活躍を描いたエンタメ作品。
強いて言えばもっとたくさん戦闘シーンが見たかったなという気持ちもありますが、それでも万里の長城を舞台にしたド派手な戦闘は見ものです。
中国特有の空中アクションも見どころ。
定期的に各サブスクに登場してくるのでタイミングがあったら是非観てみてください!それでは!
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