今回は、大ヒットシリーズ「死霊館」シリーズの2作目「死霊館 エンフィールド事件」を紹介していきます。「死霊館ユニバース」の2作目で、人気の本シリーズでも屈指の完成度を誇る本作。今回はあらすじやホラーとしての見どころ、実話かどうかなどについてまとめて紹介します!それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
1976年。心霊研究科として活動を続けるエド、ロレイン夫妻。悪魔祓いで人々を救っていた2人だったが、マスコミからの風当りは強く、インチキではないかと疑われていた。
そんな中、イギリスから救いを求める声が2人に届く。小さな町、エンフィールドで暮らすホジソン一家は、母親が一人で4人の子供を育てる5人家族。そんな彼らの暮らす家におかしな現象が起こるという。
寝ている間に見えない何者かと会話をする次女のジャネット。末っ子のビリーも家の廊下で何者かが姿を潜めている気配を感じているようだった。
怪奇現象は次第にエスカレートしていき、ジャネットはケガを負い、他の家族たちにも目に見える形で異常が現れ始める。
手に負えなくなった家族はエド、ロレインの2人に助けを求めた。
ロレインは調査を進めていくうち、この家に住まうものがただの悪霊ではないことを悟る。
この一件の裏には非常に質の悪い悪魔がいると読んだロレイン。しかし悪魔は狡猾にホジソン一家を追い詰めていく。
果たして夫妻は悪魔を払うことができるのか。実話がベースとなった悪魔祓いの物語の結末とは。。。
大人気「死霊館」シリーズの2作目
ジェームズ・ワン監督の大ヒット作「死霊館」。屈指の完成度を誇り、高い人気を博した前作から主演、監督とも継続した2作目となる本作。
今作はシリーズの中でも特に高い評価を得ている良作です。
ホラーとしての質ももちろんですが、謎解き要素、人間ドラマなど、どれをとっても非常に高いレベルの映画だと思います。
実在したエド、ロレイン夫妻の悪魔祓いをテーマにしていることが本シリーズの特徴。彼らの体験をもとにしたリアルさもまた人気の理由の一つなのでしょうね。
全作と物語的に直接のつながりはないため、今作から観ることも問題ないです。しかし登場人物の人となりを知るために前作を観てから観ると理解が早いです。
ホラー映画としてのレベルの高さ
本作は何といってもホラー映画としての質の高さが持ち味でしょう。
悪魔祓いというホラーの中でも珍しくないテーマを扱いながらジェームズ・ワン監督の斬新な演出方法には脱帽するばかりです。
特にドハマりなのはジャネットが十字架に囲まれた部屋に閉じ込められるシーン。ゆっくりと数多くの十字架が反転していく様子はトリハダものです。
かと思えば帽子をかぶったチープな悪霊の姿など、緩急の付け方がうまいんでしょうね。
展開としても、「一件落着かと思われた矢先に」という展開から最後の大一番が始まります。
ビックリ的な要素も無くはないんですが、あまり数が多くなく、しっかりとストーリーや演出で怖がらせてくれます。
いつまでも終わらない絶望感も家族たちに感情移入しやすいように構成されています。
実話なの?
「死霊館」シリーズの特徴は、主人公であるエド、ロレイン夫妻が実際に教会に正式に認められた悪魔祓いであったということです。
彼らの実体験や実際の事件を元に作られたストーリーは、「ホントにあったら」と思うと恐ろしいですね。
そして今回の「エンフィールド事件」も実際にイギリスの小さな町で起こった伝説的な事件として記録されています。
これは歴史上記録された中で最も長く続いたポルターガイスト現象であると言われています。ただし、実際にエド、ロレイン夫妻が悪魔と戦った、というようなことはありません。実在の事件をモチーフに、悪魔祓いの要素を加えてストーリー化しているのが本作ということになります。
あくまでも実際にあった事件ではありますが、中身は大分脚色されているようですね。
最大の敵は
物語中盤まで本作の敵はこの家にかつて住んでおり、非業の死を遂げた悪霊、ビル・ウィルキンスでした。彼はこの家は自分の家だと言い張り、ホジソン一家を傷つけます。
しかし、物語終盤、今回の事件の真犯人が登場します。
それは執拗に人間世界に入り込もうと企む凶悪な悪魔のヴァラクでした。
悪魔はビルの霊を家に縛り付け、逃げられないようにしたうえで、家の住人を傷つけ、その罪をビルに擦り付けていたのです。
そのことに気づいたロレインは、悪魔との最終決戦に臨みます。
悪魔は自身の名前を呼ばれると追い払われてしまいます。そのため名前を隠してホジソン一家を苦しめます。
間一髪のところでホジソン一家の元へ到着したロレイン達は悪魔とついに対峙します。
そんな中、ロレインはかつて見た予知夢を思い出します。それはジャネットを救うためにエドが自ら犠牲になってしまうというもの。
それでもジャネットを救うため、一人家の中へ入るエド。
悪魔との激しい戦いの末、ギリギリのところで駆け付けたロレイン。
思い出した悪魔の名前を叫び追い払うことに成功します。
姿を現した悪魔の姿もまた印象的ですね。邪悪なシスターのような姿をした悪魔。地獄へ戻る際には本当の姿を一瞬見せて消滅しました。
かくして何とか一件落着。無事ホジソン一家は平穏な暮らしを取り戻すのでした。
おわりに
今回は大人気シリーズ「死霊館」の2作目、「死霊館 エンフィールド事件」を紹介しました。
とても人気の作品で観たことある方も多いかもしれません.
しかしそんな方も改めて見直すとこの映画のすごさを再度認識できるかもしれません。
初めての方は実話ベースであるということを念頭において観てもらうととても怖く感じるかもしれませんね。。。
エンディングでは録音された本物のジャネットの声が流れるという謎の特典映像付きでした。
本当のエンフィールド事件はどちらかと言うとただのポルターガイストですが、本作はそれを悪魔チックに描くことでストーリーとして成り立たせ、後々まで続く「死霊館ユニバース」の地位を確固たるものにしました。
ホラー映画として近年ではトップクラスに面白い作品だと思うのでぜひ観てみてください!
それでは!
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