シリーズ最新作「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」が公開されています。
3部作の最後となる本作のあらすじ、登場する恐竜、そして全シリーズとのつながりを解説していきます!
旧作好きにはたまらない要素がたくさんあり、終始興奮しっぱなしの映画でした!
それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
前作で恐竜が全世界に放たれて4年が経った。
人々は突如として現れる恐竜たちになすすべなく、世界は大混乱に陥っていた。
ジュラシック・ワールドでラプトルを飼育していたオーウェン。現在はクレアと共に生活していた。そして自身をクローンと知り、行くあてのなくなったメイジーを2人は娘同然に可愛がり、3人で密かに暮らしていた。
ある時、彼らの家の付近でラプトルの泣き声のような音がするのをたびたび耳にする3人。そして現れたのは自身そっくりの子供を連れたかつてのオーウェンの相棒のヴェロキラプトル、ブルーだった。人間界に放たれた後、ブルーは子を産み、たくましく生活していたのだった。
しかしそんな矢先、ブルーの娘、そしてメイジーが何者かによって誘拐されてしまう。
怒り狂ったブルーを前に、「必ず連れ戻す」と約束するオーウェン。
果たしてオーディンとクレアはメイジーとブルーの子供を連れ帰ることができるのか。
旅の先で2人を待ち受けていたものとは。。。
ついに完結!ジュラシックシリーズ
全世界に衝撃を与え、当時の興行収入世界一にもなった、「ジュラシック・パーク」。
公開から29年の時を経て、ついに今作で完結です。
個人的には、初代「ジュラシック・パーク」を擦り切れるまでビデオで見ていたので、新三部作として復活してくれたこともうれしいですし、こうしてシリーズが完結となることも感慨深いです。
特に新三部作は過去作を大切にしてくれている印象があったので、過去のオマージュなどで盛り上がった方も多いはず。
今作もその要素がふんだんに盛り込んであり、ファンは終始興奮しっぱなしでしょう(経験談)。
歴代キャスト大集合!あのキャラクターも!
今作最大の見どころはやはり過去作のキャラクターの登場。
前シリーズで主人公、アラン・グラント博士を演じたサム・ニール。髭を蓄えましたがあの時と変わらない恐竜オタクな雰囲気。登場すると分かっていてもスクリーンで見ると感動です。
グラントのパートナーの古植物学者、エリー・サトラーを演じるローラ・ダーン。アカデミー賞も受賞した彼女も今作で久しぶりのシリーズ復帰です。
前作から復帰していたカオス理論学者、イアン・マルコム。ジェフ・ゴールドブラムのイヤミな演技が帰ってきてくれて本当にうれしいです。
「ジュラシック・ワールド」ではインドミナスレックスの製作者、ウー博士が登場。今作でも再び登場。今作では自分の犯した過ちを悔い、良い人になろうとしていました。。。
そして今作の黒幕、ルイス・ドジスン。
彼も実は初登場ではないんです。
「ジュラシック・パーク」の冒頭、パーク管理者のネドリーと手を組み、パークの恐竜の情報を盗み出そうとしていました。結局ネドリーが死亡し、頓挫していたようですが。。。
今作ではインジェン社に並ぶ巨大企業、バイオシン社の代表として君臨しています。
遺伝子改造したイナゴを放ち、世界中の穀物を枯らすことで、世界中の穀物供給を自社で独占しようと企んでいました。
まさかドジスンが登場するとは。
ネドリーが名前を連呼するシーンがとても印象に残っていたので感動しました。
前シリーズオマージュの数々
新三部作は、どれも前シリーズへのリスペクトが込められ、様々なオマージュシーンがありました。
今作でもそれは健在。ファンを喜ばせてくれます。
いくつか印象的なものを紹介。
ドジスンのスプレー缶
「ジュラシック・パーク」でドジスンは、ネドリーと手を組み、パークの恐竜の情報を盗み出そうとします。
その時に使おうとしたのがこのスプレー缶。底が開くとカプセルを入れることのできるケースに早変わり。「髭もそれる」と喜んでいたネドリーをよく覚えています。
結局ネドリーはディロフォサウルスに殺されてしまいます。スプレー缶は地面に落ち、転がっていき、行方知れずになっていました。
まさかここにきて出てくるとは。。。
ドジスンの死亡シーン
前述のネドリーは恐竜の情報を盗み出し、波止場へ向かう途中、ディロフォサウルスに殺されました。エリマキトカゲみたいなあの恐竜です。
今作の悪役、ドジスンもこのディロフォサウルスに最後は殺されてしまいます。
同じことをたくらんでいた2人が同じ恐竜に殺されるとは。観ていてニヤニヤが止まりませんでした。
相変わらず孤独なグラント博士
「ジュラシック・パーク」シリーズの主人公、アラン・グラント博士。
子供嫌いで機械音痴。恐竜のこと以外はうだつの上がらない人物でしたが、今作でもそのキャラは健在。
誰とも結婚せず、思いを寄せていたエリー・サトラー博士との写真を今も大切に飾っていました。
パークシリーズで子供相手にラプトルが狩りをする様子をリアルに説明しているシーンは印象的でした。
今作でもチラっとそのセリフの一部が出てきます。
実は原作では子供が好きなグラント博士。映画と原作の微妙な違いも面白いです。
最終的にはエリーといい感じになって。。。長年の思いが叶いましたね!やったね!
恐竜同士の戦闘
今作で最大の脅威となる恐竜は、史上最大の肉食恐竜、ギガノトサウルスです。
これまでのシリーズ2作品がDNAを操作されて作られたハイブリッド恐竜だったのに対し、こちらは純粋な個体です。
前2作を観ている人からすると、脅威としては物足りないかも。
しかしその強さは間違いなし。
ティラノサウルスとして初代から登場する個体の「レクシィ」。彼女を終始圧倒し、一度は勝利しています。
敗れたかに見えたレクシィでしたが、息を吹き返し、突如現れた爪の長いテリジノサウルスと共闘。ギガノトサウルスへ体当たりをし、押された衝撃でテリジノサウルスの爪が貫き、何とか勝利しました。
そのほかにも、飛行機サイズの翼竜、ケツァルコアトルスや、ヒレの生えたディメトロドンなど、様々な種類の恐竜が登場してきます。
「ワールド」シリーズに毎回登場する海の覇者、モササウルスもちゃっかり登場。冒頭で船を沈めていました^^;
結局ラストは
メイジーとブルーの娘
誘拐されたメイジーは誘拐された先でグラントとサトラーと出会います。
彼女のことを知っていたサトラーはメイジーを保護することに。
その後無事オーウェン達と合流することができました。
途中、彼女の母親のことに触れるシーンがありました。
母親のシャーロットはかつてパークで働いており、ウー博士とも面識がありました。
すさまじく有能な彼女はクローンとして一人で作った子供、メイジーを心から愛していたことが分かりました。
クローンとして自分の存在意義を問うていたメイジーが救われた瞬間でもありました。
同じタイミングで誘拐されていたブルーの娘、ベータもオーウェンに保護され、無事帰還することができます。
最後はブルーとベータが森へ姿を消しますが、ブルーは意味有りげな視線をオーウェンに向けていました。感謝なのか、昔のことを想ってなのか、彼女の気持ちを推し量るのは難しいかもしれませんね。
世界中の恐竜たちはどうなったのか
前作「炎の王国」で世界中に放たれた恐竜たち。今作では彼らのその後、そして人間社会のその後はどうなるのか。気になるところでした。
今作冒頭、恐竜たちの影響により、世界中で大きな事故が多発しており、手の付けようがない状態になっていました。
恐竜たちが今作でどのような運命をたどるのか、気になっていた人も多いはず。
人間社会に影響を与えながら存在し続けるのか。それともかつてと同じく滅亡の道をたどるのか。
結論から言うと特に前作から変わらず、という状態でした。
恐竜たちは世界中で生活をし、一部は捕獲、研究などされることはあっても、全ての個体を捕らえることは不可能。人類と恐竜、異なった時代の覇者たちが身を寄せ合い地球上で生きていくことになったのです。
「パーク」シリーズのグラント博士の言葉を借りれば、全く違う時代の生物たちが同じ時代を生きている以上、先を予測することなど不可能なのです。
自然に任せるしかない、ということでしょうか。
今作では、正直そこまで恐竜たちが引き起こす問題を解決しようというストーリーではありませんでした。
それよりもDNAを改造されたイナゴによる世界滅亡の危機を何とかすることが先決だったようです。
最終的にはイナゴの問題は何とかなりそうな結末でした。でも恐竜たちはそのままかい、と思った方もいたかもしれませんね。
おわりに
今回は映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」を紹介しました。
久しぶりにグラント博士を劇場で見ることができ、それだけで大満足の映画でした。
個人的に最も好きな俳優で、グラント博士にあこがれていた時期もあったので何よりもそれが感動でした。
映画としてはシリーズ通して6作目、最終作となる今作。
結末はなかなか賛否ありそうなものでした。前作の大風呂敷をたたむのはかなり難しかったかなという印象もあります。
なんだかんだマルコムの言っていることが核心をついていて皮肉でいいですね。
旧三部作のキャスト陣が見られるだけでもおすすめの映画です。
「ジュラシック・パーク」シリーズ、特に第1作目を観てから鑑賞するのがお勧め!皆さんもぜひご覧ください。それでは!
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