韓国で大ヒットを記録したホラー映画「コンジアム」を紹介していきます。廃墟となった精神病院に巻き起こる超常現象をPOV形式で描いた本作。日本でも怖い作品だと話題となりました。今回はあらすじや見どころなど紹介をしていきます!それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
YouTuberのハジュンは自身のYouTubeチャンネル「ホラータイムズ」にてある計画を立てていた。それは世界七大禁断の地に選ばれたコンジアム精神病院の中の様子をライブ配信するというもの。そこはかつて拷問、処刑を行う場所として戦時中に建てられ、戦後に病院になってからも患者が謎の死を遂げたり、院長も失踪したりするなど、いわくが絶えない場所であった。
配信当日を迎え、一行は現地に向かう。撮影クルーは病院の近くにテントを構え、いざ院内へ潜入していく。ハジュンは外のテントから無線で指示を出し、クルーがそれに従い中継を行うという形式。視聴者数は順調に伸び、目標である100万人も狙えるほどに。しかし院内でクルーが降霊の儀式を行うと、様子は一変。おかしな現象が起こり始める。そしてそれはどんどん悪化していき、ついには命に危険が及ぶまでに発展していく。そして残すのは最も危ないと言われる院内最奥の402号室。彼らがそこで見たものとは。クルー達の様子を彼らが持つビデオカメラの視点で描くPOVホラー。。。
韓国一ヤバイ心霊スポットにYouTuberが潜入!
本作の主人公はYouTuber。自身のライブ配信の視聴者数を稼ぐために今回の企画を実行します。そのため、院内でも一部にヤラセ演出を取り入れることで話題を集める作戦に出ます。しかし次第にヤラセでない本当の超常現象が起こり始め。。。
特にヤバいのが建物の奥にある402号室。かつてここを訪れた少年2人組が失踪したという話から物語がスタートします。最終盤、一行がこの402号室に入ると、なぜか部屋のドアがなくなり、何者かの気配が。。。このあたりはビックリ要素満載でした。POV視点がそれに拍車をかけます。思わず身構えて観てしまいます。
完成度の高いPOVホラー
POVと言えば伝説的な作品に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」がありますね。目に見えないものに主人公たちが追い詰められていく姿を登場人物たちの持つカメラを通して描く作品ですが、今作も同じPOV形式。定点カメラでは出せない臨場感は見ものです。当然、ホラーなのでビックリ要素もあります。大きな音楽でドーン!というものが無いのは高評価。
終盤に出てくる人型の怪物(幽霊)的な存在は「グレイブ・エンカウンターズ」を思わせます。画像検索してみてね!!
個人的には入ったときに書いてあった落書きの文字「生きよう」が後々「死のう」に変わっていたのは面白かったです。
コンジアム精神病院
物語の舞台となるコンジアム精神病院。これは韓国に実在する心霊スポットです。作中で世界7大禁断の地の一つと言われていますが、これも実際にCNNから選定を受けています。そうした背景もあり、韓国では大ヒットを記録したのでしょうね。撮影の際も現地を訪れているようです。実際には別の場所で撮影したものが多いようですが、一部は実際の現地の映像を使っているみたいですね。
ちなみにほかの禁断の地は下記の通りです。
青木ヶ原樹海(日本)
軍艦島(日本)
チェルノブイリ遊園地(ウクライナ)
セドレツ納骨堂(チェコ)
ブードゥー崇拝市場(トーゴ)
人形島(メキシコ)
まさかの日本から2つ入っているとは…。樹海は分かるけど軍艦島もそうなのね。
樹海で実際に撮影しました、とか言われたら確かに気になるしヒットするでしょうね。。。
ホラーとしてはオーソドックス
何か革新的な要素があったか、というと正直そこまででもありません。しかし無理に奇をてらっていないところが逆に好感が持てます。YouTuberという最近のキャラクター設定なので、多くの人に親しみやすいと思いますし、生放送のために安全を顧みなくなっていく様子なども矛盾なく描かれています。
POVだとパターン的に全滅or1人生き残ることが多いですよね。今作もその例にもれずクルー達は全滅してしまいます。罪のないメンバー達が全滅してしまうのは可哀そうですがまあ多少はね。終盤は割と怪奇現象の正体として幽霊(?)がバンバン登場してきますが、しっかり怖がらせようというところで怖がらせてくれます。変にスカさず来るぞ、というところでちゃんと来てくれるので観ているこちらとしてはありがたいです^^人
おわりに
今回は韓国発ホラー「コンジアム」を紹介しました。
ホラーとして「一番怖い!」というほどではありませんが、場面転換も多く観ていて飽きない良作だと思います。実在の場所を舞台にしている、ということも含めると怖さが増しますね。YouTuber達の話というのも若い人には親しみやすい話かもしれませんね。日本でもホラー映画は公開され続けていますが、毛色が違った作品を楽しみたい方にお勧めです。
それでは!
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