カプコンの超人気ゲームシリーズを映画化した「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」が公開中です。これまでのシリーズとの関係はなく、今作は完全リブート版。おなじみのキャラクター達が登場してくる本作のあらすじ、原作との関係などを紹介します。細かいネタバレはありませんが、まだ観てない方は多少のネタバレがあります。ご注意ください。
「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」あらすじ
1998年。荒廃したラクーンシティへと向かうクレア・レッドフィールド。かつてこの町の施設で育ち、一度町を出ていた彼女は、この町に住む兄、クリスを探していた。クレアはこの町にかつて存在した「アンブレラ社」が秘密裏に行っていた研究により、地域住民の健康に大きな影響を与えていることをクリスに伝えるために町に戻ったのだった。一方クリスはラクーンの特殊部隊員として町はずれにあるスペンサー邸にて消息を絶った仲間の捜索任務を命じられる。大屋敷の中をクリス含む特殊部隊STARSの隊員たちは捜索しはじめる。そこで見つけたのは、人の死体を貪るゾンビの姿であった。ゾンビ達は彼らに容赦なく襲い掛かりはじめる。
そのころクレアは町の警察署にて待機していた署長、新人警官のレオンとともに連絡のつかないクリスたちを探すことに。何やら事情を知っていそうな警察署長は2人をある場所へと連れていく。そこはかつてクレアが育った養護施設であった。この施設に来た意味とは何なのか。ロックダウンされた町、次々と襲い来るゾンビ達。クレアはクリスと合流できるのか。そして彼らは無事町を出ることができるのか。。。
ゲームに登場するキャラクター達
今作はバイオハザードシリーズ1、2をメインに作られています。クリスやジル、レオンやクレアなどゲームに登場するキャラクター達が続々と登場します。ゲームファン向けのネタもあったりします。かゆ うま おい!それってYO!
これまでの映画シリーズではキャラクターは登場するものの原作のストーリーとは大きくかけ離れていた(それもまた面白かったですが)のに対し、今作は原作を意識している印象を受けます。ただ一方でせっかくのキャラクターがあまり原作とは似ていないという点は気になります。ジルは地黒だし、ウェスカーは筋肉バカっぽいし、クリスはあまり活躍しないし。。。
やっぱりシエンナ・ギロリーのジルがナンバーワンだ。
ホラー的要素はある?
正直あまりビックリ要素は多くなかったという印象です。もちろんホラー映画なので多少はありますが、驚かせることに終始していないのはホラーとしては好印象。クリスたちのように何が起きているのか全く分からない、という状況における恐怖というものに重きを置いている気がします。ゾンビたちもそんなに賢くなく、ノロノロと大群で押し寄せてくるような、前シリーズとは異なる描かれ方をしています。演出面では暗い中での戦闘シーンでは銃の発砲時の光によってゾンビをコマ送り風にチラ見せしてくる演出がありますが、あまりに激しい光だったので注意書きが出てました^^;
残念キャラなレオン君
シリーズでも最も人気の高いキャラクターの一人、レオン。今作でもばっちり登場しています。ただ、今までの二枚目なキャラのレオンではなく、新人でどうしようもないナヨナヨした男だったのはどうしたものか。見た目が変わるのはともかく、レオンは今回正直見せ場なしでしたね。まああの世界のほかの連中が強すぎるだけで、普通の人間が入るとあんな感じになるとは思いますが。そうした意味では今作のレオンは我々に最も近い感情を持っているのかもしれません。「普通の人」というのは映画には珍しいキャラクターですからね。。。
内容はひどい?
正直なところ、バイオのキャラを使ったB級ゾンビ映画って感じです。カプコンもCG映画を作っているので物語をしっかり見たい方はそっちを見た方が吉。ただ、内容としては、別にひどいというほどではありません。バイオハザードという名前と、これまでの映画シリーズからくる期待の高さ故にガッカリ感があるのかもしれません。。。
原作を知らない人にとっては、先入観がないので新鮮に見れるかもですね^^;
さて今回は「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を紹介しました。ハードルが高すぎる故にあまり評価を受けていないようですが、ゾンビ映画としては楽しめる内容ではあったと思います。ぜひ家族で観てみてね!
それでは。