今回は久しぶりにJホラー「貞子vs伽耶子」を紹介していきます。
日本を代表するホラー映画シリーズに登場するキャラクター達のクロスオーバー作。
どのような結末を迎えるのか注目を集めました。
しかし残念ながら評価は前評判ほどではありませんでした。
今回はそんな本作のあらすじ、結末とそれぞれの原作映画との比較などをまとめて解説していきます!今さら? それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
女子大生の有里は友人の夏美から頼まれ、昔のビデオテープをダビングするため、レンタルショップで古いビデオデッキを購入した。
購入したデッキに入っていた古いビデオテープ。その映像を見た夏美の前に次々と怪現象が起こるようになる。大学の講義で「呪いのビデオ」の存在を知っていた2人。本物の呪いのビデオでは、と恐怖する。呪いのビデオを見た人は2日後に貞子が現れ死亡するという。
2人は助けを求め大学の講師、森繁に助けを求める。どうやら本物の呪いのビデオだと分かり、すぐに呪いを解くために霊能者に助けを求める。
除霊のために現れたのは霊能者の経蔵と相棒の珠緒だった。
一方、入ると死ぬという「呪いの家」のすぐ向かいに引っ越してきた女子高生、鈴花。
呪いの家の噂を聞き、不気味に思う。夜、ふとあの家の方を見ていると、中に何者かがいるのを目にする。
慌てて家へ駆けだす鈴花。しかしそこで目にしたのは、家に潜む邪悪な存在、伽耶子と敏雄だった。自分をかばった両親が犠牲となり、絶望する鈴花。命からがら家を飛び出した先で経蔵たちに遭遇する。
貞子の呪いを受けた有里、伽耶子の呪いを受けた鈴花。それぞれの呪いを解くためには双方の呪いの主をぶつけあい、相殺するしかないと考えた経蔵。
最強の呪いを持つもの同士がついに対面する。果たしてその結末とは。。。
Jホラーの2台巨頭が共演!
「リング」シリーズで日本のホラーの顔ともいうべき存在となった貞子。
同じく「呪怨」シリーズで圧倒的な存在感を見せた伽耶子。
本作はそんな2人が共演する前代未聞の作品です。
海外では「エイリアンvsプレデター」や「フレディvsジェイソン」のように有名作品の主人公同士が戦う作品はありますが日本では類を見ないですよね。
それもどちらも日本が誇るホラー界の2TOP。どのような結末をたどるのか公開前から注目されていました。
貞子パート
物語は大きく2つのパートが交互に入り混じっている構成。
序盤は貞子パート。呪いのビデオをめぐって女子大生の有里達が貞子の呪いを解くために奔走します。
その中で登場してくるのが霊能者の経蔵と珠緒。謎の強者感を出しつつ貞子の呪いを解くために何やら画策している様子。安藤政信カッコイイ。
物語の発端となったのは、中古ショップにあった古いビデオデッキ。
そこに入っていた古びたテープこそ、伝説の呪いのビデオだったのです。
この映画の中では貞子という存在が認知されているようですね。
原作では呪いのビデオを見た人間は1週間後に死亡することとなっています。しかし今作では呪いのビデオを見たものは2日後に死亡することになっています。物語の尺の都合上、伽耶子のパートも描かなければならず、どうしても日数を削らなければならなかったそうです。
呪いのビデオの映像も原作の物とは異なる映像になっています。
伽耶子パート
入ったら死ぬという呪いの家。女子高生の鈴花はこの家のすぐ向かいに引っ越してきました。
小学生4人が行方不明になったという話を聞き知らず知らずのうちに家に惹かれていきます。
こちらのパートでの脅威となるのは伽耶子と俊雄。キャラクター的には貞子に引けを取らない有名キャラですよね。
貞子の呪いにかかった有里達が行けるほど近所だったんですね^^
家にい引き寄せられた鈴花は夜、家の中に侵入します。独特の猫の鳴き声を発する子供の姿をした敏雄が現れ、鈴花に襲い掛かります。すんでのところで現れた両親に助けられた鈴花。
しかし父が殺され、後から現れた伽耶子に母親も殺されてしまいます。
間一髪家から脱出した鈴花の元に駆け付けたのが経蔵たちでした。
彼らは協力して呪いを解くためにある策を思いつきます。
ついに始まる最強の戦い
経蔵の策とは、呪いの持ち主、貞子と伽耶子をぶつけ合い、呪いを相殺しようとするものでした。
この時点で結構めちゃくちゃな気も。。。
伽耶子の家の中のテレビで呪いのビデオを見る有里と鈴花。
テレビから這い出てくる貞子。2人を追い詰めていきます。
しかしその後方、独特の声を発しながら這ってくる伽耶子。
ついに最強の2人がご対面します。
まずは貞子と敏雄の小競り合い。貞子が敏雄は全く相手にしていない感じが強者感があってよかったです。
いよいよボス同士が戦闘開始。
髪の毛で伽耶子の身動きを封じる貞子。負けじとビデオテープを破壊する伽耶子。
意外と戦闘シーンが短いんですよね。
もっとガッツリ戦ってくれてもよかったのに。。。
あと貞子って髪の毛で攻撃するんですね。
賛否両論のラスト ツッコミどころ満載?
あまりの呪いの強さに2人を阻止することができなくなった経蔵。えぇ・・・
鈴花か有里のどちらかを犠牲にしなければ、この呪いは止められないという。
有里は自分が犠牲になるといい、側にあった井戸の上に立ちます。
両サイドから猛進してくる貞子と伽耶子。二人が迫ったその時、有里は井戸の中に飛び込み、貞子と伽耶子は衝突します。
双方は衝撃で爆破、混ざり合い異形の姿へと変化していきます。
一度は井戸の中にそれを封じ込めることができましたが、すぐに封印が解かれてしまいます。
最後に現れたのは、貞子と伽耶子の両方の特徴を持った最強の怨霊の姿でした。
まあ、大人の事情もあって決着は付けられなかったんでしょうね。
2人が衝突した衝撃で経蔵の体は真っ二つになり即死。
残った珠緒と鈴花はただ泣き叫ぶだけでした。珠緒は結局なんやったんや^^;
結局は何の呪いも解くことができずバッドエンドになってしまいました。
まあこの映画は純粋なホラーというよりもエンタメ色が強いので多少のツッコミどころは目をつぶった方が楽しめるかなと思います。
怖い映画を観たいならそれぞれ単体で登場する作品をどうぞ、って感じです。
とはいっても色々とツッコめるところが多く、賛否別れる評価となりましたね^^;
おわりに
今回は映画「貞子vs伽耶子」を紹介しました。
日本のホラー界の2トップが共演した話題作。
しかし尺の都合などもあり、中々怖さに集中するのが難しい映画となっています。
もしも貞子と伽耶子が同じ世界に居たら、くらいの気持ちで観るのが良いかもしれません。
どちらのキャラクター達ももっと掘り下げることができればさらに面白い映画になったと思うのでその点は残念ですが。。。
それでも貞子も伽耶子も同じような力をもつ者同士対面してなぜかイキイキしているように思えて楽しかったです。
オリジナル作品よりも気負わずに観られる作品だと思うので気になる方はぜひ観てみてください!それでは!
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