「インシディアス 赤い扉」感想レビュー:家族の絆と超常現象の融合!オリジナルキャスト再集結に期待大※ネタバレあり

ホラー

今回はシリーズ最新作「インシディアス 赤い扉」のネタバレありレビューしていきます。

個人的に好きなシリーズの最新作、そして第1作のキャストが集結したことで話題の作品です。

また、現在どのサブスクで観ることができるかも紹介しています!

それではいきましょー。

※ネタバレを含みます。ご注意ください。

あらすじ

あの忌々しい出来事から10年。ジョシュは悪霊に体を乗っ取られ、家族たちを襲った事件の記憶を自分と息子たちの頭から消していた。

しかし家族関係は冷え切り、妻と離婚、息子たちとも距離を取っていた。

かつて「あちらの世界」に囚われた経験を持つ長男のダルトンは大学生になり、絵画を勉強していた。ある時、彼が無心で描いた絵には、自分の記憶には無い赤い扉が描かれていた。

自分の中には存在しないものの、なぜか赤い扉のことが頭から離れないダルトン。そして絵を描いてから彼の周りにおかしな現象が起こり始める。

一方のジョシュも母の死などの影響もあり、頭の中にモヤがかかったような、スッキリしない状態が続いていた。

ダルトンは超常現象の正体を調べるうち、幽体離脱の存在を知ります。この世を離れ、「あちらの世界」に幽体離脱し、あちらの住人と接していたのが超常現象の正体なのではないかと思い始めるダルトン。

そして幽体離脱は少しずつ消された記憶を思い出していく。そこで目にしたのは、家族に襲い掛かる父親、ジョシュの姿だった。

悪霊に乗っ取られているとは知らず、絶望するダルトン。果たして彼の誤解は解けるのだろうか。過去の記憶を取り戻したダルトンとジョシュに待ち受けていたのは、かつてダルトンを狙っていた赤い顔の悪霊だった。。。

人気シリーズ最新作!オリジナルキャストが再集結!

「ソウ」のジェームズ・ワン、リー・ワネルらが手を組んだインシディアスシリーズ最新作が公開されました。

パトリック・ウィルソン、タイ・シンプキンスなど豪華キャストが再び終結。それにしてもタイ・シンプキンスくんはちっちゃくて可愛かったのが随分とかっこよくなりましたね。

これまでの作品での体験の記憶を抹消し、新たな一歩を踏み出そうとした家族でしたが、潜在意識に根付いたかつての体験が彼らを苦しめ続けていました。そのせいで家族は離ればなれ。仲も決して良いとは言えませんでした。

このあたりは過去作を観ている人間からするともどかしいです。家族が一丸となってあの悪霊たちと戦ってきたことを忘れ、ダルトンに至っては父をとにかく毛嫌いします。

また、物語冒頭ではジョシュの母が亡くなったところから始まります。なじみのあるキャラクターの死から始まるのは結構ショックでした。

これまでの作品とのつながりは?

勿論、シリーズの続編と言うことで世界観は一にしています。幽体離脱から「あちらの世界」に行くことができ、「あちらの世界」の住人は、虎視眈々とこちらの世界に入り込んでくることを狙っています。

しかし、作中ではジョシュ達が過去の記憶を失くしていることもあり、これまでの作品とのつながりがやや薄い印象を受けました。

物語序盤で彼らを苦しめるのは、過去の体験が頭の中に染み付いていることからくるトラウマのフラッシュバック。しかしそこに登場してくるのは初めて出てくる悪霊の姿。

どうせなら敵の親玉の姿をチラつかせてもよかったのかなとか考えたりします。

記憶を少しずつ取り戻していく中で2作目の悪霊に乗っ取られたジョシュの姿が登場します。この姿本当の姿だと思ったダルトンはジョシュへの信頼をますます失っていきます。このあたりのミスリードは上手でしたね。観ている我々をもどかしくさせます。

物語終盤では幽体離脱の謎を解明。ジョシュやダルトンは「あちらの世界」に足を踏み入れます。

ここで満を持して登場する赤い顔の悪霊。ようやく懐かしい姿を見ることができてなんかうれしかったです笑。

まあなんやかんやあって敵を倒し、無事こちらの世界に戻ってきた2人。最後には彼らの姿を見守る霊能者、エリーズの姿がありました。

最も頼りになるエリーズは最後にちょっとだけ登場。まあ彼女がいたら一人ですべて解決してしまいますからね。。。

結末は

「あちらの世界」で悪霊との戦いにいどむジョシュ。一足先にこちらの世界にもどったダルトンは、自分の描いた赤い扉の絵を目にします。赤い扉の絵の上からペンキを塗りたくるダルトン。扉を抑えることが難しくなったギリギリのところでダルトンが絵を全て塗りつくすことに成功。扉を封印することができました。

そしてジョシュは彼の父親の精神体と遭遇。こちらの世界に引き戻してもらいます。ジョシュとダルトンだけでなく、ジョシュと彼の両親という関係も本シリーズでは非常に重要な意味を持っており、それが最後に回収されたという感じですね。

最後にエリーズの精神体と出くわしたジョシュ。最後のちょっとだけでもエリーズが出てくれたことはうれしいです。1作目で死亡してしまったのが惜しいほど魅力的なキャラクターだと思うんですよね。ジョシュ達には未来があることを告げるエリーズ。彼ら家族は再び一つになることを示唆し、物語は幕を閉じます。

監督は

本シリーズではあのジェームズ・ワンが第1作目を監督。以後も製作に携わっていたことで知られています。世界観は彼によって作られていますが、今作の監督は、何と主演のパトリック・ウィルソン。彼の初監督作品でもあります。初めてがホラーって中々大変だと思うんですよね。主演だから世界観に対する理解は勿論あるんでしょうけど。

どうしても我々にとっては一連の事件を知っているだけに驚きが少なくなってしまうため、過去キャラクターをバンバン出して、ワクワク感を煽って欲しかったという気持ちもあります。

個人的にはもっと怖くしてもよかったのかなと感じているので、そこら辺は彼の今後の作品に期待しましょう。

次回作は?

今作でストーリー的には綺麗にまとまったと思います。

1作目でエリーズが死んでしまっているというのも大きいため、中々次回作というのは難しいかもしれません。

あっても前日譚でしょうかね。これまでの作品でもそんな作品が2作ありましたね。

エリーズやジョシュ達にこだわらなければ「あちらの世界」という設定は好きなので広げてほしいとは思います。ジェームズ・ワンなら色々とやってくれることをどうしても期待してしまいますね。

現在観ることのできる媒体

現在(12/3時点)ではU-NEXT、アマゾンプライムビデオ、Huluで観ることができます。いずれも有料だったりポイントで観るかたちとなります。新作なので仕方ないです。

少し待てばネトフリやアマプラにも来てくれそうですけどね。しばらく様子見です。。。

おわりに

今回は人気シリーズ最新作「インシディアス 赤い扉」を紹介しました。

まずは監督兼主演という難しい立場でこの映画を作ったパトリック・ウィルソンの活躍を称えたいですね。

「怖さ」という点ではそこまでではありませんが、家族の物語としては一見の価値ありだと思います。

シリーズ的にここで終わるとキレイなのでもしかすると続編は難しいかもしれません。

気になった方は第1作から観てみてはいかがでしょうか。それでは!

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