Amazon prime videoにてローランド・エメリッヒ監督最新作「ムーンフォール」が公開されています。CMなどでも大々的に宣伝されていたのでタイトルを聞いたことのある人も多いはず。
月が落ちてくるという中々な展開を描いたSF作品です。
今回は本作のあらすじ、ラストの意味などを紹介していきます。
それではいきましょー。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
2011年、宇宙飛行士のブライアンは仲間と共に人工衛星の修理任務にあたっていた。任務中、彼とクルーは月から黒い物体が突如襲い掛かってくる。クルーを一人失うも、何とか地球へ生還したブライアン。しかしこの出来事を地球で話しても誰も信じてもらえなかった。結局クルーの死亡は、ブライアンのミスとされ、彼はNASAを追放されてしまう。
10年後、陰謀論者のハウスマンは月の軌道がこれまでと変わっていることに気づく。慌ててNASAに連絡をするも取り合ってもらえない。ハウスマンはたまたま子供達に講義をしていたブライアンにこのことを話す。
ちょうどその頃、NASAでも同じ事態に気づいていた。計算によると3週間で地球に無数の月の破片が降り注ぎ、地球は滅亡してしまう。
事態解決のため、月に調査隊を送り込むNASA。しかし調査隊はかつてブライアン達を襲った謎の物体により、全滅させられてしまう。
その間も着実に地球へ近づいて来る月。地上では災害や人々の暴動など、無法地帯となりつつあった。
未知の物体への対処、そして月の軌道を修正し、地球を救えるのは、かつてあの物体と遭遇したブライアンしかいない。地球の運命を託され、ブライアンは月へと向かった。。。
ローランド・エメリッヒ監督最新作!
インデペンデンス・デイのローランド・エメリッヒ監督最新作である今作。元々は劇場で公開予定でした。
しかしAmazon prime videoでの配信に変更され、2022年7月29日に配信がスタート。
監督の作品を観たことがある方ならわかると思いますが、良くも悪くも監督らしさのある本作。
重厚な物語というよりは、大味で細かいことを気にせずに楽しめばOKみたいな観方が良いでしょう。
映像には力を入れていますが、いかんせん劇場ではないところで観るのでなかなか迫力を感じづらい部分はありますよね。。。
それでも月が地球に落ちてくるというスケールの大きな展開は楽しめました。
黒い物体は何者?
物語冒頭にブライアンを襲い、終盤でも月で戦闘を繰り広げる謎の黒い物体。
その正体は遠い別の惑星から来たものでした。
昔、ある惑星では人類の祖先がAIを使い、地球よりも進んだ文明を築いていました。
しかしある時、AIが自我に目覚め、反乱を起こします。ナノテクノロジーの集合体として実体化し、人類を滅亡させてしまいました。
しかし、彼らは滅亡する直前、遠く銀河の果てに逃げることに成功します。
そこで星を動力源とした建造物を作り、彼らが暮らすことのできる環境を探す計画を立てました。
しかし、AIの集合体は電力と有機体(人類)が一緒にいるとそこに反応し、襲ってきます。
結局残された人類の祖先も絶滅させられてしまいました。
残された建造物は、「月」として地球を見守ってきました。
AIがつよすぎる。集合体は月の中心におり、月の動力源を妨害していました。これにより月は地球に接近していたのです。
このままだと地球に衝突してしまうという危機を止めるため、ブライアン達は月へ向かいます。
月の正体
地球に接近してくる月。
その正体は、先述の人類の祖先が作り出した建造物でした。
現実世界でもささやかれている月が巨大な建造物であるという陰謀論を映画にしちゃったのがこの映画。
中には動力源として、星の死骸である白色矮星が入っています。
実際には白色矮星の大きさは地球並みなのであり得ないことではあるんですが^^;
細かいことをこの監督の映画に言うのはナンセンスです。
めちゃくちゃなテーマをちょっと現実っぽく理由付けした映画を撮るのが彼の持ち味かな。
ラストの意味
ラストでは、意識をスキャンされたハウスマンが真っ白な空間に一人取り残され、何者かから語り掛けられます。
「始めましょう」と女性の声で語り掛け、物語は幕を閉じます。
観ていて「いや何を?」と思ってしまいました^^;
いくつか考えられるものとしては、
・大打撃を受けた地球の復興
・残りのAIの集合体の殲滅
・続編への布石(メタ的ですが)
普通に考えれば地球の復興なんでしょうが。。。
しかし人類の祖先は現代の人間たちよりもはるかに進んだ文明を持っていたので、復興自体はたやすいはずです。
そうするとAIの集合体を殲滅することなど、続編で何かやろうとしているのかもしれませんね。
なんの意味もない可能性もある!?
過度な期待は・・・
テレビCMなどで大掛かりなPRをしていた本作。
Netflixなどの限定配信映画が人気になっている今日。豪華キャストによる壮大なSF映画ということで、期待した方も多いかもしれません。
しかし、正直なところ、過度な期待は禁物かと。。。
アルマゲドン的な天災を人類が英知を結集して対処する、的な映画ではありません。
月が落ちてくる理由がまさかの異星から来たAIの集合体のせいというオドロキの展開。
それに月と地球、それぞれで巻き起こるドラマ部分が結構なウェイトを占め、月が落ちてくる迫力のシーンはそこまで多くありませんでした。
この手の作品では人間ドラマというよりも、超スケールなド迫力の映像を見せてくれれば十分なんですが。。。
おわりに
今回はAmazon prime video映画「ムーンフォール」を紹介しました。
ローランド・エメリッヒ監督らしさ全開の大胆な映画だと思います。
ストーリーよりも、目の前に起きていることをそのまま受け取って楽しめる映画です。
まさにこまけえこたあいいんだよ映画。
これを機に、インデペンデンス・デイに始まるエメリッヒ監督作を観てみるのもいいかもしれませんね。
それでは!
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