ジェームズ・ワン監督の人気ホラー、死霊館シリーズ。今回はシリーズ1作目となる「死霊館」を紹介していきます。死霊館ユニバースとして、複数作品にまたがる人気シリーズの始めとなるこの作品は、ホラー映画の中でもとても評価が高い作品です。しっかりとしたホラー展開に観ている我々も引き込まれてしまう作品で個人的にも大好きなホラーの一つです。読み方は「しりょうかん」で大丈夫です。資料館とか史料館とかと同じです^^
それではいきましょう。
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
あらすじ
心霊研究家として活動しているエド・ウォーレンとロレイン夫妻。二人は心霊現象で困っているところへ赴き、除霊や悪魔祓いで人々を救っていた。
夫婦と5人の娘からなるペロン一家は田舎にある屋敷を購入し、引っ越してきた。大きな邸宅に喜んでいた家族だったが、ほどなくして家の中で奇妙な現象が起こり始める。家のすべての時計が3時7分を指して止まっていたり、母親のキャロリンには身に覚えのないあざが複数できたりもした。おかしな出来事はその後もやまないどころか悪化していく一方。ついには家族たちに身の危険を感じさせるまでになってしまう。困り果てた一家は助けを求めウォーレン夫妻の元を尋ねた。
はじめは乗り気でなかったエドだったが、実際に家を訪れてみると、想像以上の状態に迅速に手を打たねばならないと悟る。なぜ怪奇現象が起こるのか突き止めるため、家の過去を調べることにするふたり。すると家にはかつて凄惨な事件の歴史があった。無念のうちに死した者たちの起こす怪奇現象からウォーレン夫妻は一家を救うことができるのか。。。
大人気シリーズ「死霊館」第1作!
現在、8作品が公開されている、「死霊館ユニバース」の第1作目となる今作。物語はウォーレン夫妻が解決した話の一つとしてイントロが入ります。
基本的にこのシリーズはオープニングでこのテロップが入るのがおなじみになっています。
作中登場する、これまでのウォーレン夫妻が集めてきた霊的物品の数々。日本の兜らしきものの姿も。このシーンのワクワク感は注目ポイントだと思います。特段ストーリーにはかかわってきませんが、彼らの過去やそれぞれにどのような逸話があるのか興味をそそられます。ジェームズ・ワン監督はホントうまいですね。。。
ホラー的展開としてもビックリ要素がしっかりとあり、ハラハラして観ていられます。そして見せ方も巧みで、見えない何者かに攻撃される恐怖を母親、子供の両方の視点から描いています。直接姿を現すところと、透明なまま手を出してくるところの使い分けがとてもうまいです。。。
家の過去
物語で鍵となるのがペロン一家が引っ越してきた屋敷。のどかな田舎に建っている大きめの屋敷ですが、どこかおかしな雰囲気を醸し出しています。作中ではロレインが主に家の過去について調べていますが、家では様々な事件が起こったことが分かります。
元々はある農家の男性が建てたものだというこの家。問題なのはその妻、バスシーバです。悪魔崇拝にとりつかれた彼女は生まれて7日目のわが子を悪魔の生贄にしようとします。結局この企みは失敗に終わりましたが、「この土地を奪おうとするものを呪う」と言い残し、家の前にある木で首を吊って自殺します。その死亡時刻が3時7分。家の時計が止まる時刻と一致します。さらに調べを進めていくと、バスシーバは古くから魔女の家系であることが分かります。そもそも子供を自分の大切な子供だとは認識しておらず、悪魔の生贄としか考えていなかったようです。
その後、家や周辺に住む人々を苦しめたのも彼女です。一番下の娘、エイプリルは家には見えない友達、ローリーがいると言います。このローリーもかつての住人で、母親に殺され、その母親も自殺をしたという過去がありました。これも魔女、バスシーバが母親に憑依して殺させたものであることが後に分かります。
今作の最大の敵がいよいよ魔女、バスシーバであることが分かったウォーレン夫妻は、悪魔祓いに備えます。
実話なの?
物語冒頭のイントロ部分で、「実話である」って思いっきり書いてあります。また、エンディングでは、実際のペロン一家の写真も登場。これについては、こうした依頼がウォーレン夫妻の元に届いたのは間違いないでしょう。しかし実際に悪魔が映画のようにはっきりと登場したり、人間が宙に浮いたりすることについては何とも言えませんよね。
実話とはいえ映画用に大幅に脚色してあることは間違いないでしょう。とはいえ丸々でたらめというつもりはありませんが。個人的には心霊については否定派なんですが、実際にいたらこうなっているのか、というワクワク感を抱くのがホラー映画の醍醐味かもしれません。ちなみに夫のエドはカトリック教会から唯一認められた悪魔研究家であることは広く認知されています。
他の作品との関わりは?
シリーズ1作目ということもあり、なかなか他作品との関わりという面では薄いかもしれません。その中で印象に残るのはやはりアナベル人形でしょう。メインストーリーとは直接関係してきませんが、物語冒頭でアナベル人形の心霊現象に悩まされる姉妹が登場し、ウォーレン夫妻に助けを求めています。このあたりについては、今後の展開としてアナベル人形を取り上げる気満々な感じがしました。心霊物品が収められた倉庫にはガラスケースに入れられた状態のアナベル人形の姿があり、観る者に強烈な印象を与えました。あの異様な雰囲気はなかなか忘れられませんよね。
また、このアナベル人形についても実在しています。実際の人形は作中に出てきたようにおどろおどろしくはなく、子供向けのぬいぐるみのようにかわいらしい姿をしています。その方が余計に怖いんですけどね^^;
ちなみにこのアナベル人形、本物が後々の映画に一瞬登場します。「アナベル 死霊博物館」の中で登場人物がテレビを見ているシーン。テレビの中のキャラクターとして本物の人形が写っています。しれっと何てことしてくれてんねん。
一応閲覧注意?本物のアナベル人形の画像は↓
観る順番は?
基本的には公開順に観ていけば問題ないシリーズだと思います。
1.死霊館
2.アナベル 死霊館の人形
3.死霊館 エンフィールド事件
4.アナベル 死霊人形の誕生
5.死霊館のシスター
6.ラ・ヨローナ~泣く女~
7.アナベル 死霊博物館
8.死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
という8作が現在までに公開されています。基本的には公開順に観ていけば問題ないでしょう。強いて言えば作中の時系列は公開順と異なるので、その順番に観る手はあります。しかし、時系列的に一番初めになるのが、5番の「死霊館のシスター」になります。しかしこれにはシリーズ通しての主人公となるウォーレン夫妻がほとんど登場してきません。そのためあまり作中の時系列でみることはお勧めしません。
「アナベル人形」に関してはご覧の通り複数回にわたってフィーチャーされています。まさにこのシリーズの代表キャラクターとなっていますね。
おわりに
今回はジェームズ・ワン監督作「死霊館」を紹介しました。
個人的にはかなり好きなホラー映画シリーズなので全作品詳しく紹介したいなーとも思っています。
また、今後も2作の映画が公開予定となっています。これからもウォーレン夫妻の活躍を追いかけていきたいですね。
それでは!
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