実在の心霊研究家夫妻をモチーフにした大人気映画「死霊館」シリーズ。
2023年秋には、新作の公開も決まっています。
今回はそんな「死霊館」ユニバースの全作品をまとめて紹介します。
おススメの観る順番、時系列の順番も紹介していきます!それではいきましょー。
死霊館
2013年公開の第1作目。
心霊研究家のエド・ロレイン夫妻の元へある依頼がやってくる。5人の娘を持つペロン一家は、田舎へ引っ越した矢先、引っ越し先の館で起こる怪現象に悩まされているという。
いざ屋敷に乗り込むエドとロレイン。そこで目にしたのは、予想を超える強力な悪霊の存在であった。意を決し悪魔祓いに臨む夫妻。果たして一家を無事救うことができるのか。
記念すべき(?)第1作です。洋ホラーとして非常に高いクオリティを誇っている作品です。オーソドックスに恐怖を煽るシーンや、嫌な予感しかしないような演出、ビックリ要素など、ホラーに必要な要素を盛り込んだ本作。この作品が高く評価されたことによって次回以降の作品、ひいては本ユニバースが構築されていくこととなりました。
アナベル 死霊館の人形
2015年公開の第2作目。
前作にもその存在が描かれ、観ている人々に強烈な印象を残した「アナベル人形」を取り上げた作品。
出産を控えるジョンとミア夫婦。生まれてくる子供のためにアンティーク人形を購入する。
その夜。二人は家に侵入した2人組の男女に襲われるという事件が発生する。警察を呼び、一命をとりとめたミア。襲ってきた2人のうちの男はその場で射殺、女は夫婦のアンティーク人形を抱きながら自殺していた。。。
それからというもの、人形にまつわる怪奇現象が2人に起こるようになる。
今後のユニバースのカギとなるアナベル人形。とにかく見た目のインパクトがスゴイですよね。だいぶ脚色されていますが。
恐ろしいのがこのアナベル人形が実在するということですよね。。。
死霊館 エンフィールド事件
「死霊館」の直接の続編となるユニバース第3作目。
エド・ロレイン夫妻が再び登場。家の中で起こるポルターガイストに悩む一家を救うため立ち上がります。
ホジソン一家は母親一人で4人の子供を養う家庭。ある時家の中でおかしな現象が起こる。次第に怪奇現象は悪化していき、娘のジャネットは悪霊に取り憑かれ、命の危険を感じるまでになってしまう。
事態を目の当たりにしたエドとロレインは悪霊の強さに驚愕する。何とか一家を救うため様々な策を講じるものの、今度はエドの身にも危険が迫る。
いまだかつてなかったほど強力な悪霊を2人は祓うことができるのか。そして一家を無事救うことができるのか。
本作も実在の事件をモチーフとした物語です。
ホラー映画としてのクオリティは勿論高く、ビックリ要素の前の無音になるポイントは身構えてしまいます。
徐々に追い詰められていく家族の様子も非常にリアルに描いています。
個人的にはこのシリーズの中で最も好きな作品です。おすすめシーンは家中に張り付けた十字架がゆっくりと逆十字に向きを変えていく所です。
アナベル 死霊人形の誕生
第4作目。
アナベル人形に再びスポットを当て、特に今作ではその誕生を描きます。
時系列的には前作「アナベル 死霊館の人形」よりも前の話になります。
人形職人だったサミュエルは最愛の娘を交通事故で亡くしてしまう。
それから12年後、サミュエルと妻は里子として6人の女児たちを受け入れる。
6人と夫婦は幸せに過ごしていたが、ある時少女のうちの一人、ジャニスはサミュエルから「入るな」と言われた部屋に入ってしまう。
かつて死亡した娘の部屋のクローゼットを開けるジャニス。そしてその中には不気味な少女の人形が置かれていたのだった。
それからというもの、彼女たちの周りでおかしな現象が起こり始める。そしてそれは徐々にエスカレートしていき。。。
アナベル人形が誕生した秘密が描かれる本作。娘を失った悲しみから悪魔を頼ってしまった夫婦が始まりだったんですね。
人形の凶悪さを知った夫婦は何とか封印しようと試みたようですが。。。
主要な登場人物のジャニスは足が不自由で逃げることもままならない状態。そんな中で悪魔が襲ってくる絶望感は観ていてハラハラさせられます。
ラストでは前作に直接つながっていく描写もあります。
死霊館のシスター
「死霊館 エンフィールド事件」につながる物語のシリーズ第5作目。そのため時系列的にはかなり昔の話になります。
ルーマニア。ある修道院で修道女が自殺する事件が発生する。
調査に向かったのは神父のバークと見習い修道女のアイリーン。現地の第一発見者フレンチーと3人で修道院へと向かう。
調査を進めていくと修道院では悪魔崇拝がなされ、邪悪な悪魔ヴァラクを呼び出す儀式が行われていたことが判明。
2人は悪魔を祓うことを決意し、戦いに臨む。
「エンフィールド事件」でエドとロレインを苦しめた最強の悪魔、ヴァラク。本作はヴァラクの生誕の秘密を明らかにします。
シスターの恰好が特徴的なヴァラクは修道院での悪魔の儀式によってこの世界に侵入してきたのでした。
その存在はバチカンが恐れるほどの脅威でした。
ホラー映画としてはビックリ要素が結構強めで驚きはするんですがもう一歩新鮮味などがあると高評価を得ることができたのかもしれません。
個人的には好きな作品なんですけどね。
それにしてもヴァラクは驚かせるのが好きなんでしょうか。やたら登場の仕方が特徴的なんですよね。
ラ・ヨローナ~泣く女~
第6作目。
これまで戦ってきた悪魔、人形からはいったん距離を置いた作品です。
ソーシャルワーカーとして働いていたアンナはある時依頼を受けた母親の声を無視し、閉じ込められていた子供2人を助ける。
しかしそれがきっかけで「あの女がやってくる」と母親から言われてしまう。
おかしな女かと思っていたが、数日後、アンナの息子たちの前に超常現象が起こり始める。
事態を収拾するために向かったのは精神に異常をきたしたとみなされたあの母親の元だった。しかしそこで耳にしたのは、呪いの女「ヨローナ」にアンナの息子2人を捧げると言う母親の言葉だった。
愛する子供達を救うため、アンナは神父に救いを求める。ヨローナとの直接対決が始まろうとしていた。。。
この作品はこれまでのシリーズと大きなつながりはありません。しかしいくつか共通するポイントがあります。
まず作中でアンナが助けを求めた神父、ペレズ。彼は「アナベル 死霊館の人形」にも登場。アナベル人形を鎮めようと試みた神父でした。
作中でも人形の話に触れ、強烈な印象だったと語ります。
もう一つは物語に題材が存在することです。ラ・ヨローナは中南米で古くから語り継がれてきた物語で本作に登場する白いドレス姿も原典の通りになっています。
残念ながらシリーズでは最も低い評価だった本作ですが、雄たけびと共にロウソクが消える演出や、娘のうっかりミスで危険が迫るシーンなど、印象的なシーンは多いです。
アナベル 死霊博物館
第7作目は再びアナベルを取り上げます。
エド・ロレイン夫妻はアナベル人形を引き取り、自宅で保管することにした。
これまで数々の心霊現象を解決し、そのたびにそれにまつわる品物を持ち帰り、自宅で保管していた夫婦。アナベルもその内の一つに加えられ、安全な場所で保管をされることとなった。
ある時、夫妻はパーティに出かけるため、娘のジュディの世話を学校の上級生ダニエラに頼む。
ダニエラは家の中を探索。すると数々のアイテムが保管されたコレクションルームへとたどり着く。厳重に保管されていた品物の中で特に異様さを放っているアナベル人形。
ガラスケースの中で倒れていたアナベルを元に戻すためケースのカギを開けるダニエラ。それがとてつもない心霊現象の始まりとなるのだった。
今作はまさに死霊館ユニバースのアベンジャーズ的な立ち位置。
アナベル人形だけでなく、これまでの作品の中で存在だけが描かれてきたコレクションルームの品物たちまでもが一斉に動き出します。
謎のワクワク感すらありますね。
エド・ロレイン夫妻がおらず、助けを求めることができない状況と言うのも良いですね。あの2人がいると「どうせ勝つんでしょ」的な雰囲気になってしまいます。。。
大好きなシーンは作中のテレビ番組の中に「本物の」アナベル人形が出ていたシーン。映画館で観ていてニヤっとしてしまいました。
本物はかわいらしい子供向け人形なんですよね。しかしそれが逆に怖い。。。
死霊館 悪魔のせいなら、無罪
第8作目。
中々なタイトルですが原題は「The Devil Made Me Do It」。あながち大きく逸脱はしてないんですよね。
エドとロレインは、11歳の少年に取り憑いた悪魔を祓っていた。強力な悪魔の前に苦戦を強いられる2人。ギリギリのところで少年の姉の恋人、アーニーが自らに悪魔を乗り移らせることで何とか事なきを得る。
しかしそれが不幸の始まりだった。悪魔に取り憑かれたアーニーは自我を失い、身近な人間を殺害してしまう。警察に捕まったアーニーは間もなく裁判で死刑を宣告されてしまう。アーニーを助けるためには悪魔の存在を裁判で証明するしかない。エドとロレインは悪魔の存在を明らかにし、アーニーを救うことができるのか。
今作の悪魔は相手を乗っ取りつつも、時に姿を隠すという厄介なもの。エドとロレインもそれに翻弄され、事件解決は困難を極めます。
しかし調べを進めていくうちに、奇妙な悪魔崇拝の影が見つかる。
本作はこれまでエド・ロレインが登場してきた2作よりも残念ながら評価は低め。前2作があまりにも良作だったのもありますが、オーソドックス感は否めませんね。
勿論怖がらせてくれるシーンは多々あり、満足いく作品だとは思います。
いつも思うんですがエンディングで実際の音声や写真を出してくる演出、良いですよね。最後まで嫌な気持ちにさせてくれるというか。。。
死霊館のシスター 呪いの秘密
2023年秋公開の第9作目。
前作「死霊館のシスター」の続きを描くようですね。
主人公は前作から引き続きシスターのアイリーン。教会から調査を依頼されて訪れた怪現象の起こる学校が舞台。
シリーズを通して最大の脅威となる悪魔、ヴァラクのルーツに迫っていくストーリーのようです。
ジェームズ・ワンは相変わらず斬新な演出を仕掛けてくれるのでしょうか。期待大ですね。
観る順番、時系列順は?
ユニバースとしてすでに8作、まもなく9作目も公開される本シリーズ。
物語の時間軸は結構作品によって前後するケースが多く、初めて見る人は困惑するかもしれません。
観る順番としては、上記の公開順で問題なく理解できる内容となっています。そら当たり前やろ
時系列的には、
「死霊館のシスター」→「アナベル 死霊人形の誕生」→「アナベル 死霊館の人形」→「死霊館」→「アナベル 死霊博物館」→「ラ・ヨローナ~泣く女~」→「死霊館 エンフィールド事件」→「死霊館 悪魔のせいなら、無罪」、となっています。
第9作目の「死霊館のシスター 呪いの秘密」は時系列的には「死霊館のシスター」の後、「アナベル 死霊人形の誕生」の前に来るようですね。
そして実はもう1作、死霊館シリーズ第4作目の製作も決まっているとか。
いずれにせよまだまだ拡大を見せる「死霊館ユニバース」から目が離せません!いろいろなサブスクに登場しているので興味のある方はぜひ観てみてください!それでは!
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