シン・ウルトラマン解説!あらすじ結末 登場怪獣などの原作との違いなど!【ネタバレあり】

SF

庵野秀明監督が製作総指揮の「シン・ウルトラマン」が公開されています。今回は監督ではなく総指揮という形での製作となっていますが、彼らしさ満載の作品で話題となっています。今回は映画のあらすじや登場する怪獣たち、原作との違いなどを紹介していきます。それではいきましょー。

※ネタバレを含みます。ご注意ください。

あらすじ

舞台は日本。次々と現れる巨大不明生物。人々はこれを「禍威獣(かいじゅう)」と呼び、それを専門に対処する「禍特隊(かとくたい)」が設立された。この日も禍威獣が出没し、禍特隊が出動。禍威獣が迫る中、空から突如銀色の謎の巨人が現れる。巨人は腕から光線を発し、禍威獣を瞬く間に倒し、空へと飛び去ってしまった。

終始謎に包まれていた巨人だが、人類の脅威となる禍威獣を倒してくれたことから、人類の味方なのではと期待が高まる。「ウルトラマン」と仮で名付けられた巨人。次いで現れた禍威獣に対しても立ちはだかり、人間たちの危機を救う。正体不明の彼は果たして人類の味方なのか、それとも禍威獣とは異なる新たな脅威となるのか。ウルトラマンの正体とは、そして彼の目的は何なのか。。。

初代「ウルトラマン」のリブート版

円谷プロ大ヒットシリーズ「ウルトラマン」。地球に初めて降り立ったウルトラマンの活躍をリブートしたのが今作。初代を彷彿とさせる立ち振る舞いは、原作ファンも納得なのではないでしょうか。ただし、原作とは異なる点として大きいのが、カラータイマーが無いこと。これは製作陣(特に庵野秀明さん?)がカラータイマーが嫌いだったのでしょうか。今作ではエネルギーが消耗すると体の赤いラインが緑色に変わるという設定になっています。緑色のウルトラマンを見た時は正直違和感がありました。。。「ピコンピコン」という音が聞きたかった人も多いかもしれませんね。

基本的な技は初代ウルトラマンと同じです。格闘に加え、必殺技のスペシウム光線、八つ裂き光輪(改めて考えるとすごい名前やな…)など、ファンが喜ぶ技を繰り出してくれます。これだけでも観る価値ありですね。

ウルトラマン
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

原作に登場した怪獣たち

基本的に禍威獣と呼ばれる巨大生物は原作のウルトラシリーズに登場しています。特に焦点をあてられたのは以下の3体です。

ザラブ星人

登場した瞬間、「あっ(察し)」となるキャラ。いわゆる「にせウルトラマン」に変身し、街を破壊します。これはウルトラマンを敵とみなした人類の手によって排除しようとする彼の作戦でした。街を暴れまわっているところを本物が登場し、普通に倒されてしまいました。人間サイズにもなることができ、服を着て帽子をかぶっていました。かわいい。

にせウルトラマンになるザラブ星人
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

メフィラス星人

今作で最も印象に残るキャラと言ってもいいでしょう。ザラブ星人よりもさらに狡猾に世界を征服しようとたくらみます。地球人に自身の持つ技術を提供することで、自分を地球人の上位存在としてみなすよう要求してきます。最終的にはウルトラマンに計画を邪魔され、巨大化し直接対決に臨みます。

しかしウルトラマンの背後により強力な存在を感じ取り、自ら地球から手を引き、消えていきます。今回のメフィラス星人は原作よりもスタイリッシュになっていますね。特徴的な青い目がなくなっていました。個人的にはずんぐりむっくりしたあのメフィラス星人が好きなんですけどねえ。山本耕史さん演じる人間の姿のメフィラス星人も終始丁寧で穏やかで印象的でした。

ゼットン

原作では卵から現れ、ウルトラマンを完膚なきまでに叩きのめしたゼットン。今作ではウルトラマンと同種族の光の巨人「ゾーフィ」が地球を滅ぼすために使う兵器という立ち位置になっています。滅ぼすなよ^^;

原作と同様「一兆度の火球」を放つことで、すべての命を消滅させることができます。生物ではなく、大気圏外に浮遊する兵器で、地上からもうっすらと姿を見ることができていました。起動までに時間がかかるようで、その間に禍特隊とウルトラマンは対応策を考えています。「あの」特徴的な鳴き声は健在で今作でも聞くことができます!

このほかの怪獣たちも見た目は若干異なりますがウルトラマンやウルトラQなどに登場する怪獣たちです!

最後は

ゼットンを普通に倒すことは困難でした。そこでウルトラマンと禍特隊はある方法に出ます。それはゼットンが火球を発射するタイミングでウルトラマンが変身のためのベータカプセルを変身した状態でもう一度使い、ゼットンを別の次元「プランクブレーン」に飛ばしてしまうというもの。ただしこれはウルトラマンもろともゼットンを別次元に飛ばしてしまうという諸刃の剣。禍特隊は悩みますがウルトラマンはこの方法をとることを即決。人類のために命を投げ出す姿はまさにヒーロー。

そして作戦決行。無事ゼットンを別次元へ飛ばすことができたウルトラマンでしたが、自身もその次元からは逃れることができませんでした。しかし彼は事前に送っていた信号によってゾーフィに救い出されます。人類のためにここまでやるのかと称賛されたウルトラマン。最期に、自分が地球に降り立ったことで命を失ってしまった禍特隊員、神永の命を想い、地球に残るとゾーフィに言います。結局これが受け入れられ、神永は目を覚まし、物語は幕を閉じます。

結局最後はどうなったのか

正直ここの解釈は明言されていないので何とも言えませんよね。ウルトラマンと神永が分離したと考えるとすんなりいきます。ウルトラマンは光の国に帰り、分離した神永の命が戻ったということでしょう。しかし別の解釈として、ウルトラマンが神永として地球に残り、もうウルトラマンになることはできない普通の人間として生きていくという見方もできるかと思います。

このあたりを観ている人間に解釈をゆだねるのもいいですよね。

ウルトラマンは最後の戦いに挑む
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

おわりに

今回は話題作「シン・ウルトラマン」を紹介しました。もちろん変更された点はあるにせよ、原作へのリスペクトが込められた名作だと思います。そこに政治や人間ドラマなど「シン」シリーズらしさもちりばめられており、これまでになかったウルトラマンを描き出していると思います。原作が好きな方も見たことない方も楽しめる作品だと思います。ぜひご覧ください。それでは!

その他映画紹介はこちら

シンウルトラマンポスター
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

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